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クライアントの課題解決に向け、 ベストのデザインを導き出す。 catch
#103

グラフィックデザイナー

クライアントの課題解決に向け、 ベストのデザインを導き出す。

株式会社たきコーポレーション
アートディレクター/デザイナー 森本 一平さん

パンフレットや広告、出版物などの印刷媒体をはじめ、ロゴマークやシンボルマーク、商品パッケージ、Webサイトなどを対象に、写真や文字、イラスト、色彩などの視覚要素の配置や組み合わせを工夫し、メッセージや情報をビジュアルとして伝えるための効果的なデザイン制作を担う、グラフィックデザイナー。株式会社たきコーポレーションの森本一平さんにグラフィックデザイナーの仕事について伺いました。

絵からデザインの道へ

絵からデザインの道へ

子供の頃、絵を描くことが好きで、アトリエ教室に通っていたこともあります。中高と男子校に通い、しばらく絵からは離れていましたが、受験を機に、絵のことを思い出し、デザインに興味を持つようになりました。美大でグラフィックデザインを学び、卒業後、グラフィックデザイナーとして今の会社に入社し、10年になります。現在は、ディレクターとして6名の部下とチームで、OOH(Out of Home:街で見かける大きな看板、屋外広告や交通広告などの広告メディア)の制作や新発売の飲料製品の広告制作、商品パッケージ、新設される複合施設のロゴマーク制作、音楽賞のトロフィーデザインなど、幅広い案件に携わっています。


デザインが世に出るまで

デザインが世に出るまで

仕事では、プロデューサーや外部のアートディレクターから話を受けると、まずオリエンテーション(※)を通じて、クライアントが何をしたいのか、どういうものを作りたいのか、実現したいビジョンや課題解決のイメージ等についてヒアリングします。数週間後のプレゼンテーション(※)に向けて資料を探し、似たような事例をインプット。その上で、今回の案件に適したプランを考案、検討・検証し、デザインを詰めます。プレゼンテーション後は、クライアントからフィードバックをもらい、修正があれば、再度調整します。この一連のプロセスを通じて方向性が絞られ、決定したプランの定着に向けて撮影やレタッチ(画像の調整や加工作業)、文字やレイアウトの精緻化を行い、精度を高め、最終的に入稿したものが世に出ます。
※オリエンテーション:クライアントが商品やサービス、伝えたいメッセージを説明する場
※プレゼンテーション:企画や提案内容をわかりやすく伝えるための発表の場


正解を求めて

正解を求めて

クライアントの業種、ニーズによって求められるデザインは変わりますが、要望や課題を咀嚼しつつ、複数ある解の中からベストを導き出すのが、デザイナーの仕事。求められているものが何か、についてクライアントやアートディレクターとやり取りを重ね、チーム全体で方向性を共有しながら、最も純度の高いクリエイティブを目指します。大勢のプロが制作に関わる中で、最終的なクオリティコントロールを担うのが、デザイナー。もし自分たちが変なものを作れば、それが世の中に出てしまいます。デザイナーとして、クオリティに対する責任を常に忘れず、しっかり果たすよう心がけています。

デザイナーの個性はどこから生まれるのか

デザイナーの個性はどこから生まれるのか

案件はどれ一つとして同じものはなく、アプローチの仕方に、デザイナーそれぞれの個性やものの見方、考え方、嗜好が表れます。これまで生きてきた人生経験やその中で培ってきたものが、仕事の手法やアウトプットに影響するので、日頃から意識的にギャラリーや展示会などに足を運び、創造的な環境から刺激を受けることが大切です。その一方、好き嫌いに関わらず、街で目に入るものや手に取るもの、世の中にある広告物などを見て、そこから感じるものを無意識に取り込むことが表現の養分になっているような気がします。

誰もが目にするものとして

誰もが目にするものとして

プランナー、アートディレクター、カメラマンなど、さまざまなプロと一緒にものづくりに携われるのは、とても恵まれた環境だと思います。グラフィックデザイナーは、プロたちが練り上げた企画をデザインとして仕上げる役割を担いますが、その企画を具現化する技術を自分が職人として手にしていることにやりがいを感じています。自分たちの手がけたグラフィックデザインが世に出て、人の目に触れるのは素直に嬉しいし、初対面の人とでも、その広告について話ができるのは、この仕事ならではの面白さです。日々、大変なことはありますが、イレギュラーな出来事も含めて目の前で起きることを楽しめるようになれば、見える世界は変わってくると思います。

企画脳が鍛えられた、カンヌ経験

世界三大広告祭の一つCANNES LIONS主催のオンラインコンペティション「The Young Lions Live Award 2017(通称:ヤングカンヌ)」国内予選に、入社1年目の時に応募、最高位のGOLDを受賞しました。各国の18〜30歳までの若手クリエイターがエントリーし、二人一組で課題に応じた作品を制作します。国内予選の課題テーマは、「外国人観光客に日本のマナーの大切さを伝えるVI(※)開発」。応募したアイデアは、上品や品格など、「品」という漢字に集約される日本のマナーを「口」3つで構成し、外国人観光客に3ステップで楽しみながら学んでもらえる構造をデザイン化したものです。この経験が課題解決について考えるきっかけとなり、企画脳が鍛えられ、実際の仕事でも企画とデザインの両面からアプローチできるようになりました。
※VI(ビジュアルアイデンティティ:企業やブランドの理念やイメージを視覚表現したデザイン要素)

企画脳が鍛えられた、カンヌ経験
企業名 株式会社たきコーポレーション
所在地 東京都中央区築地5丁目3−3 築地浜離宮ビル
連絡先 TEL:03-3547-3781
ホームページ 株式会社たきコーポレーションのHPへ

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