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ものづくりの道を目指す、現役高校生をリアルレポート!―その3 catch
#123

工科高校ドキュメンタリー

ものづくりの道を目指す、現役高校生をリアルレポート!―その3

リポーター
ものづくり部 部長 わざねこ

東京都立蔵前工科高等学校の機械科ロボティクスコースで学ぶ2年生の川端洸太郎さん、武石虎輝(たいが)さん、根本雄大さんの3名に密着するリアルレポート第3弾。今回は、インターンシップでの製造現場体験を終えて、それぞれの目標に向けて準備を始めた3人の学校での様子をお届けするね。

インターンシップで見えたもの

インターンシップで見えたもの

ロボティクス事業を手掛ける興和オプトロニクス株式会社の製造現場で行われた3日間のインターンシップ。実際に仕事をしている人から直接指導を受け、リアルな話を聞く機会は、3人にとって、大きな刺激になったみたいだね。みんな、言葉遣いもしっかりして、一回り成長した印象。実際の産業用ロボットを初めて操作し、仕事の最前線を見学、体感したことで、いろいろ吸収でき、自分の将来の方向性を考える上で、よい経験になったようだよ。

感じた、将来イメージ武石 虎輝さん

感じた、将来イメージ

インターンシップで現場の凄さや難しさを感じたという、武石さん。
「現場で体験中、隣で社員の方が操作しているロボットがものすごいスピードで作業していて、動作制御の難しさを感じました。最終日にロボットアーム3台の動作を連携する制御プログラムに挑戦しましたが、それぞれ記憶させた座標にズレが生じ、ワークを運ぶ動作が最後まで決まらず、レベルの違いを実感しました。今後の進路については、まだ決めていませんが、生産ラインなどで人の役に立てるような製品づくりを担えたらと思っています。」

川端 洸太郎さん

川端さんは、将来の目標が明確になったそうだよ。
「学校の学びも含めて、プログラミングの面白さを知ったので、仕事にできればと考えています。今のところ学校の授業でのロボット操作は安全に配慮したスピードですが、現場で自動運転しているロボットは超ハイスピード。目的を達成するための動きを考えて、自分でプログラムを組み立てていくところが楽しいし、実際に作業をしている社員の方も、マシンを動かす時の表情が嬉しそうで、自分もやってみたいと思いました。学校では学べないことが体験できて、得るものが多い3日間でした。」

それぞれの思いと展望根本 雄大さん

それぞれの思いと展望

実務体験を通じてロボットの制御系の仕事に興味を持った、根本さん。
「進学か就職かはまだ決めていませんが、オーダーメイドでロボットシステムを構築する現場は面白そうでした。制御系の仕事は幅広い知識が必要で、いろいろなことが経験できるという話を聞いたので、幅広い分野に挑戦したいと思っている自分には合っていると感じました。ロボットSier(※)としてオーダーメイドのシステム構築を手掛けるとなると、深い知識や技術が必要になります。なので、もし自分にはまだ足りないと思ったら、大学に進んで、さらに深く学びたいと思います。」
※ロボットSIer(ロボットシステムインテグレータ)/製造現場への産業用ロボットの導入を支援するスペシャリスト

進路選択のステップ東京都立蔵前工科高等学校
機械科 三浦 達郎先生

進路選択のステップ

進路選択のプロセスについて、東京都立蔵前工科高等学校機械科の三浦達郎先生に伺ったよ。
「進路選択の幅を増やすために、蔵前工各科の行事として、企業見学会を積極的に行っています。進路指導部主導の行事として、2年次では、11月にインターンシップ(3日間)に加え、12月からキャリア教育として毎月一回「進路ナビゲーション」を開催し、ガイダンスや3年生の体験談、卒業生講話、合同企業説明会を行います。3年次当初には進路希望調査を行うため、2年次末までには、就職か進学かを決めるよう指導します。進学を希望する生徒はオープンキャンパスに参加するなど受験準備を始めます。就職希望の生徒は、昨年度の求人票を見ながら企業研究に取り組みます。6月からは三者面談、就職試験や進学試験対策として模擬面接指導も行います。7月1日から求人票受付となり、中旬には会社希望調査の提出、校内選考を経て、志望する会社が決定します。進路指導部より会社見学を申し込み、生徒は夏休み中に見学します。この間、履歴書指導や面接指導を継続的に行います。9月上旬以降、就職応募書類提出、中旬以降に就職試験となります。今年度は一次試験で90%の生徒が内定をいただいています。」

明確な将来イメージを持つ

明確な将来イメージを持つ

残念ながら不採用だった生徒に対しては、原因の解析と改善に向けた指導を行い、次の就職試験にしっかりつないでいくそうだよ。進路選択で大切なのは、「しっかりとした目標を持つことだ」と強調する、三浦先生。
「進路を自主的に決めるには、まず明確な将来イメージを持つこと。自分の将来について、どういう自分になりたいか、どういう生き方、暮らし方をしたいのか、そのイメージを持っている生徒は進路を早々に決めます。教員が勧めるのではなく、生徒自身の意思による選択を重視していますが、なかなか決めきれない生徒へはさまざまなアプローチを行い、考えさせます。基本は、自主的に考え、自分で決めること。そうでないと、就職しても長続きしません。」

インターンシップでの経験を経て、将来目標が少しずつ見えてきた、3人。大きな成長の機会を経て、それぞれがどんな道を目指すのか。将来の方向を定め、歩き始める3人の姿を、次回もお楽しみに。
学校名 東京都立蔵前工科高等学校
所在地 東京都台東区蔵前1-3-57
連絡先 03-3862-4488
ホームページ 東京都立蔵前工科高等学校のHPへ

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