2021年12月17日(金)~20日(月)、青年技能者たちがぞれぞれの技能レベルの日本一を競う「Tokyo技能五輪・アビリンピック2021」が東京ビッグサイトをメイン会場として開催されたよ。今回は、全国から選抜された競技者たちが熱い戦いを繰り広げた技能五輪全国大会の現場を、公式マスコットキャラクターの「わざねこ」がリポート!当日の様子の写真とともに、次世代の日本を担う青年たちの技能や競技の内容を紹介するよ。
青年技能者たちによる技能五輪全国大会とは
将来を担う若者の技能向上などを図るため、国内の青年技能者(原則23歳以下)を対象にして開催される競技大会が「技能五輪全国大会」なんだ。2021年の会場となったのは、東京ビッグサイトをメインとした全14会場。42職種(機械系、金属系、建設・建築系、電子技術系、情報通信系、サービス・ファッション系)において、各都道府県の職業能力開発協会などを通じて選抜された1,000人を超える技能者が出場したビッグイベントだよ。
青年技能者に大きな目標を与えるとともに、日本のさまざまな産業を支える技能の重要性をアピールすることも大会の目的の一つ。これを機に、ものづくり産業やサービス産業がもっと盛んになるといいな!
開会式には都知事や厚生労働大臣も登場
2021年12月17日(金)16時、「Tokyo技能五輪・アビリンピック2021」の開会式がオンラインで開催!
勇ましい和太鼓の実演から国歌独唱、大会会長である東京都知事をはじめ、厚生労働大臣など大会主催者の挨拶、内閣総理大臣のメッセージなどが送られたよ。
選手たちによる大会旗入場や選手宣誓なども行われ、最後には出場選手たちへ送るエールとしてメダルモニュメントが披露されたよ。 これは、併催の「ものづくり・匠の技の祭典2021」に参加した熟練の職人さんたちの共同作業により制作されたものだったんだ。わざねこも目の前で見られて感激!
盛りだくさんの開会式によって、大会の幕が上がったんだ。
伝統の技法を駆使し、完成度の高い作品を創出
多くの競技が12月18日・19日の2日間で行われる中、わざねこが最初に向かったのはタイル張り職種の会場。壁と床のスペースにタイルを貼り合わせ、課題のデザインを描き出す競技だよ。装飾の美しさだけでなく、作業手順やセメントの調整など、入念な下準備から仕上げの後処理に至るまでさまざまな技術を競っていたよ。
同じ棟内で行われていた建築大工職種は、「多面体小屋組」と呼ばれる木造建築の屋根を模した作品の精度を競うもの。現寸図の作成から部材の削り出し、組立まで、制限時間内に完成させないといけないんだ。ムダなく精度の高い作業を行うには、道具の調整も大事なポイント。会場内には、ノコギリやトンカチを使いこなす音が心地よく響いていたよ。
世界に誇る技術力の熱戦、感性をぶつけ合う競技も人気
印象的だったのは、情報ネットワーク施工職種。通信ネットワークの構築作業における早さ、正確性、品質などが求められる競技だよ。とても静かなのに、とても動きが素早い独特の競技に驚き!国際大会でも日本選手が8大会連続金メダルを獲得しているだけに、その技術力の高さや熱量は素晴らしかったよ!
そして次に見学したのが、競技課題に沿ったスタイルをウィッグで作成する美容職種。カットやカラー、ヘアアレンジといった、さまざまな技術や個性、感性がぶつかりあう競技なんだ。BGMが響き渡る中、リズミカルに選手たちが手を動かし、ひとりひとりの創造性、美しさを表現する姿は素敵だったよ。
造園緑化に貢献する卓越した技と知識は見応え満点
東京ビッグサイト内での競技を巡った後は、同じ江東区内の木場公園へ。ここでは造園職種の競技が行われていたんだ。さまざまな形状の自然石を美しく並べた石積みや敷石、植栽の彩りなどによって、見事な庭の景観を生み出す技にびっくり!樹木や石に対する知識、施工技術など、総合的な技能が求められる競技なんだ。青空の下、ライバルたちと隣り合わせの競技場で黙々と作業に集中する姿に、わざねこも目が離せなかったよ。
この後も、わざねこは「第59回技能五輪全国大会」のさまざまな競技会場を訪問。幅広い職種や技能の連続で見応えたっぷりだったので、続きは次回の記事でリポートするよ。お楽しみに!