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職業訓練校の学園祭<br>3年ぶりの開催で大盛況! catch
#38

技能祭

職業訓練校の学園祭
3年ぶりの開催で大盛況!

リポーター
ものづくり部 部長 わざねこ

2022年10月~11月、都内10箇所の東京都立職業能力開発センターで「技能祭」が3年ぶりに開催されました。大勢の来場者で賑わった城南職業能力開発センターの技能祭(大田校と合同開催)の様子を、わざねこがリポートするね。

技能祭とは?

技能祭は、職業訓練を通じて製作された作品の展示・販売、工作教室によるものづくり体験、各種模擬店などの多彩な催しを通じて、周辺地域との交流を深め、ものづくり分野の技術や技能の魅力を伝える機会として開催されているんだ。今年は、「ここにある 暮らしを支える 確かな技能」をテーマに、コロナ禍を経て3年ぶりの開催。待ちわびていた地域の人たちが大勢訪れ、10時のオープン前から長い行列ができるほどの盛況ぶりだったよ。

子供たちに大人気!〜電気工事科~

子供たちに大人気!〜電気工事科~

開場と同時に家族連れが列をなして並んでいた、電気工事科。子供たちに人気の秘密は、金魚すくい、スーパーボールすくい、そして、生徒が製作した電気ゲーム。このゲームには、「プログラマブルロジックコントローラー(PLC)」という工場の自動機械やエレベーター、自動ドアといった機械を制御する装置が使われているんだ。授業で学んだことを活かして製作されたのが、「ストラックアウト」「スマートボール」「イライラ棒」という3種類のゲームなんだ。

電気工事

会場の子供たちは目を輝かせて、この手づくり感あふれるゲームを楽しんでいたよ。その他、バッタ型ロボットの製作に挑戦する工作教室も大人気。子供たちは、ものづくりのワクワク感を体感できたと思うよ。電気工事科は1年間、電気工事の基礎知識と技術を学び、訓練修了時に第二種電気工事士の資格が取得できるんだ。生徒は、自分たちの学びの成果で、子供たちが夢中に遊ぶ様子に、とても満足そうだったよ。

本格的な木工製作に挑戦!〜木工技術科~

本格的な木工製作に挑戦!〜木工技術科~

木工技術科の工作教室では、ウッドプランターの製作が行われていたよ。目の硬い杉材を利用し、表面をバーナーで炙(あぶ)った後、硬いブラシで何度も擦って木目の凹凸を浮き上がらせる「浮造り(うづくり)仕上げ」を施した渋い雰囲気のプランター。これは、古くなった桐ダンスの再生などに使われる手法なんだ。

木工プランターの底に敷く格子状の木組み

プランターの底に敷く格子状の木組みは、材と材を直角につなぐために、材をそれぞれ半分だけ欠き取って交差させる「相欠き(あいがき)」という方法で組むんだ。生徒たちが日頃愛用している鉋(かんな)、玄能(げんのう)、鑿(のみ)などの道具を借りての本格的な工作体験。参加者への指導も生徒が担当し、事前に自ら体験してポイントを把握した上で臨んでいるので、学びを再確認する機会にもなっているんだって。

木工

木工技術科は、家具職人を養成する1年のコース。手工具の使い方から学び、「腰掛け」製作、木材の見分け方や目の合わせ方、「小引き出し」や板物、箱物家具の製作、そして総仕上げとして、1カ月かけてTVボードなどの家具製作に取り組み、現場で必要な知識・技能を身につけるんだ。生徒が1年間で製作した作品は、技能祭で販売され、今年も体育室で行われた木工製品の展示・販売会は大盛況だったよ。

家族で楽しむ、アートタイル製作〜マンション改修施工科~

家族で楽しむ、アートタイル製作〜マンション改修施工科~

マンション改修施工科では、家族で楽しめるアートタイルの製作が行われていたよ。参加者は、あらかじめ用意された木枠の中に好きなタイルをはめ込んで、オリジナルの作品を作るんだ。この木枠はすべて生徒の製作によるもの。授業で学んだことを活かしてつくられているんだ。

マンション

マンション改修施工科は6カ月のコースで、マンションのリフォーム工事として、室内のリノベーション、例えば大工仕事、水道工事、電気工事、壁紙の張り替えなど、10種類以上の基本作業を学ぶ科なんだ。幅広い分野を学ぶことで、それぞれの工事を取りまとめて現場全体を監督する人材、多様な仕事ができる多能工の養成も視野に入れている科。工作教室で使われた材料一つひとつが、生徒が日々学んでいる技術で作られたものだけに、手づくりの温もりが感じられたよ。

水道管の部材で、デスクライトづくり〜配管科~

水道管の部材で、デスクライトづくり〜配管科~

配管科では、水道管に利用する部材を使ったデスクライト製作の工作教室が行われていたよ。切ったり、つなげたりする作業は、水道配管と同じ工程。40~50分の作業時間で、水道配管作業の一端を体験できるんだ。5名の枠に50名以上の応募があったんだって。すごい人気!

配管

配管科は6カ月のコースで、国家検定の建築配管2級技能士の内容を網羅したカリキュラムで、配管工の技能を学ぶんだ。配管工は、ライフラインに携わる仕事。人の手が必要な業種であり、東京都内の地下には地球3分の2周分の配管が敷かれていて、常に改修・更新を繰り返しているんだ。家を建てる時には必ず水回りの配管が必要だし、古くから変わらず続いている、まさに“なくてはならない仕事”。技能を身につけて独立開業する人の比率も高いんだって。若くして一人親方になっている人も多い、夢のある業種なんだね。

模擬店

技能祭では、模擬店も楽しめたよ。焼き芋は、長蛇の列ができて、すぐに完売するほどの人気!おでん売り場にも、来場者がたくさん集まっていたよ。熱々の焼き芋やおでんは、寒い季節にぴったり!とても美味しそう♪他にも模擬店がいろいろあって、今から来年の開催が楽しみ!

模擬店


さまざまな職業分野の技能に触れることができる、技能祭。暮らしを支える技能の幅広さ・奥深さを実感したよ。生徒たちの生き生きと楽しそうな姿も印象的で、こういう機会に、多くの人に職業訓練校を訪問してみてほしいな。
学校名 東京都立城南職業能力開発センター
所在地 東京都品川区東品川3-31-16
連絡先 TEL:03-3472-3411
ホームページ 城南職業能力開発センターのHPへ

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