先生や先輩の教えを胸に、<br>憧れの大会へ。 catch
#07

第59回技能五輪全国大会に挑む!

先生や先輩の教えを胸に、
憧れの大会へ。

ヒコ・みづのジュエリーカレッジ
松村 大梧さん
岡村 乙未さん

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本年12月、全国の青年技能者・障害者がものづくりやサービスの技能を競う競技大会「Tokyo技能五輪・アビリンピック2021」(第59回技能五輪全国大会・第41回全国障害者技能競技大会(全国アビリンピック))が、東京ではじめて開催されます。このうち技能五輪は、全国から様々な職種の青年技能者たちが集まり、技能レベルの日本一を競う競技大会で、若者に技能向上に向けた目標を持ってもらうことなどを目的としています。
今回は、「第59回技能五輪全国大会に挑む!」シリーズとして、東京代表として技能五輪に挑戦する出場選手の方々の大会に向けた意気込みや練習に頑張る姿などについてご紹介していきます。第1回目は、貴金属装身具の競技において6人の選手が出場する「ヒコ・みづのジュエリーカレッジ」で、松村さんと岡村さんの二人の選手にお話を伺いました。


◆日程:令和3年12月17日(金)~20日(月)※一部の職種は先行して開催
◆会場:東京ビッグサイト 他
◆HP:Tokyo技能五輪・アビリンピック2021について詳しくはこちら

昨年大会で銅賞受賞!

昨年大会で銅賞受賞!
しかし全国のレベルを肌で感じ、大きな教訓に。
(松村さん)

僕は昨年の大会にも出場し、銅賞のメダルをいただくことができました。ですが、個人的には反省点が目立ったのも事実です。特に金属を接合する「ロウ付け」の技術など、他の出場者たちと比べて明らかに未熟さを感じ、課題が残る大会でもありました。
大会全体を通じて、山梨や大阪などの有名な学校をはじめとする全国のレベルを肌で感じる機会にもなりました。それまでは学校内の技術レベルしか分かっていなかったので、大きな教訓を得られたと思っています。

さまざまな課題への対応力と美しく仕上げる技術力をトレーニング。

さまざまな課題への対応力と
美しく仕上げる技術力をトレーニング。

貴金属装身具の競技は、2日間にわたって行われます。昨年はトータル11時間の制限時間の中で4つの課題が出されました。課題内容は大会の1ヵ月ほど前に発表されますが、基本的には、設計図の通りに金属板を切り出して形を作り、加工、組み立てを経て最後に仕上げの作業という流れです。

昨年は初めての経験ということもあり、必要な技術をまんべんなく身につけ、最後の仕上げまで辿り着けるように、基本を重視した練習に注力しました。今年は、前回大会の課題を克服しつつ、18金の表面まで綺麗に整えることを意識してトレーニングするつもりです。また一昨年からは、オリジナルパーツをデザインして入れ込むという課題も追加されるようになりました。ただし、その課題は当日まで発表されないので、臨機応変な対応力も身につけたいと思っています。

「次は金メダルを取る!」と言いつづけるくらい貪欲になりたい。

「次は金メダルを取る!」と
言いつづけるくらい貪欲になりたい。

大会に出場するには、5月に行われる学校内の予選を通過しなければなりません。そこで選抜されたら、その後の約半年間は本番に向けてひたすら練習です。今大会の目標は、やっぱり金メダル。ですが、尊敬する先輩たちを見ていると、「金メダルを取る」と口に出して言うくらいの貪欲さがまだ足りないかな、とも思います。
また昨年の経験から、大会の緊張感の中でも礼儀や身だしなみなどを大切にする、人としての姿勢も大事だと感じたので、そうしたことも含めて当日に向けて自分を高めていきたいですね。

技能五輪出場を目指したのは、憧れの先輩たちとの出会いから。

技能五輪出場を目指したのは、
憧れの先輩たちとの出会いから。
(岡村さん)

本学に入学する前から、技能五輪という大会の存在は知っていましたが、まさか自分が出場することになるとは思ってもいませんでした。
1年生のとき、「技能クラブ」というカリキュラムに参加したのですが、そこで技能五輪に出場経験のある先輩方から指導を受け、その先輩たちに憧れをもったのが出場を目指したきっかけでした。松村さんとお話しするようになったのもそれからですね。
普段は交流が少ない別のコースの方々とも親しくなり、有意義な意見交換ができるのも、東京都代表に選ばれたお陰だと改めて実感しています。

メンタルも、道具も作業環境も常にベストでのぞめる工夫をしています。

メンタルも、道具も作業環境も
常にベストでのぞめる工夫をしています。

貴金属装身具は、設計図からデザイン画を描き起こし、その通りに作ろうとしても全然違うものが出来上がってしまうことがあり、イメージ通り形にするのがとても難しい競技です。
特に私は、何か失敗すると、動揺してさらに失敗を招いてしまうことがあるので、そんなときにも落ち着いて対応できるような技術と自信を身につけたいと思っています。

競技に使う工具は自分で用意しますが、購入してそのまま使うことはほとんどありません。先日も、「やっとこ」という金属に膨らみをもたせるための工具を、先生に教わりながら自分で加工し改良しました。
大会本番で無駄のない動きができるよう、工具を入れる容器にも工夫を凝らします。そのため、つい100円ショップなどで面白いものを探してみたり、新たな発見があると仲間同士でシェアするなど、環境づくりという面でもみんなで高め合っています。

先輩やOB、先生たちの支えに感謝し自分なりに精一杯頑張りたい。

先輩やOB、先生たちの支えに感謝し
自分なりに精一杯頑張りたい。

休日や夏休み中も練習場所を提供してもらえるし、先生方が日替わりで来校し意見やアドバイスをくれるので、とても有り難く思います。全国大会や世界大会などで活躍した実績のある先輩やOBが多く、相談しやすいのも心強いですね。
今回は初めての出場ですし、いきなりメダル取得は難しいかもしれませんが、結果を意識しすぎず、作業のスピードと技能向上を第一に挑みたいと思っています。この経験を機に成長できたと思えるように、精一杯頑張ります!

講師陣も一丸となって学生たちの大会出場をサポート。

講師陣も一丸となって
学生たちの大会出場をサポート。
(講師 山本先生)

技能五輪の出場者は、毎年、希望者の中からテストや面談を経て決定しています。大会本番まで約半年にわたって練習を続けるので、技術とともに気力・体力の充実した学生を6名前後選ぶのが通例です。指導する講師陣もチームを組み、デザインや技法など専門ごとに分担して指導を行っています。

貴金属装身具の競技は、自分の実力を把握・証明しにくいため、技能検定や競技大会への参加を積極的に奨励しています。その対策として、本学のOBを招いて「OB指導会」を開催し、大会出場の実績や技能を持つ先輩たちから直接指導を受けられる機会も提供しています。実際の経験を聞けるので、みんな真剣に聞いていますよ。

後輩たちの憧れの先輩へ成長し、その経験を次の世代へつないでほしい。

後輩たちの憧れの先輩へ成長し、
その経験を次の世代へつないでほしい。

東京都代表として大舞台を経験することで、技術面の向上に加え、さまざまな試練や出会いによって人間的にも成長してくれます。そんな変化が見られることも出場の大きな意義ですね。
最終的には、優れた技能や実績を積み重ねて後輩たちから憧れられる存在となり、卒業した後もその経験を次の学生たちへ伝えに来てもらえたら嬉しく思います。

ヒコ・みづのジュエリーカレッジ プロフィール

1966年設立。日本初のジュエリー学校法人として認可を受けた専門学校です。
ジュエリーやバッグ、ウォッチ、シューズそれぞれの分野に特化した技術を育み、卒業生の多くが各業界を代表するメーカーやブランドなどで活躍。
技能五輪大会常連校としても名高く、2019年には国際大会出場、2020年には金・銀・銅の全メダル獲得を果たすなど輝かしい実績を誇っています。

ヒコ・みづのジュエリーカレッジ プロフィール

組織名

学校法人 水野学園 専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ
学校所在地 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-29-2
連絡先 TEL:0120-00-3389(入学相談室直通) TEL: 03-3499-0300(代表)
ホームページ ヒコ・みづのジュエリーカレッジのHPへ

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