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#09

第59回技能五輪全国大会に挑む!

それぞれの表現で
フラワー装飾競技の入賞を目指す!

東京テクノ・ホルティ園芸専門学校
宮部 愛さん / 吉田 博奈さん / 乾 瞬大さん / 椎野 晴香さん
※写真左から

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各都道府県から選出された若者たちが一堂に会し、身につけた技能と知識を競い合う「第59回技能五輪全国大会」が12月に東京で行われます。今回は、その技能五輪で「フラワー装飾」競技の東京都代表に選ばれた5名の学生が通う東京テクノ・ホルティ園芸専門学校へ。出場選手のうち4名の方に、技能五輪出場への思いや意気込みなどについてお話を伺いました。


◆日程:令和3年12月17日(金)~20日(月)※一部の職種は先行して開催
◆会場:東京ビッグサイト 他
◆HP:Tokyo技能五輪・アビリンピック2021について詳しくはこちら

自分が楽しんで作った作品で、感動を伝えたいと思っています。

自分が楽しんで作った作品で、
感動を伝えたいと思っています。
(宮部さん)

自然に生えている植物を、より魅力的にできるのがフラワー装飾の面白さ。その装飾を見て、お花に興味のない人も興味を持ってくれたり、笑顔になってくれるところが素敵だなと思っています。
大会の課題もお客様のご要望も、いかにお花で素敵な表現をできるかが問われます。そういった部分は、自分が楽しんで作っていないと上手くいかないと思っています。
胸を張って楽しんで作れるようになるまで、一生懸命練習したいです。

先輩の姿に憧れて技能五輪へ。仲間と高め合えるのも喜びです。

先輩の姿に憧れて技能五輪へ。
仲間と高め合えるのも喜びです。

学校の先輩が技能五輪で活躍する姿や手がけた作品を見て、私も同じ経験をしたいと思い、出場を目指しました。個人的にはアレンジメントが好きですが、その他にも課題は多いので技術面をもっと磨いていきたいですね。
練習を通じて5人の仲間とともに高めあっていけることにも、大会出場の大きな意義を感じています。12月の本番は会場が寒いと思うので、手がかじかまないように体を温めて臨むことも忘れないようにしたいですね。


<フラワー装飾を目指す人へ!>
フラワー装飾では、お花の美しさだけでなく色の組み合わせも大事。早いうちから色彩の勉強をしておいた方が良いと思います。

出るからには、目指すは入賞!

出るからには、目指すは入賞!
苦手な課題も克服していきます。
(吉田さん)

技能五輪大会のことを知ったのは、本校に入学してからでした。フラワー装飾技能士の2級試験で好成績を取れば出場できると聞き、一生懸命練習して出場権を掴みました。頑張った結果なので凄く嬉しく思っています。出るからには入賞したいですね。
現在は、大会初日に行う花束とウェディングブーケ、アレンジメントという3つの課題を練習中です。特に花束は、最後に専用容器に自立させるところがちょっと苦手で・・・本番に向けて克服できるよう重点的に取り組んでいきたいと思っています。

卒業後は故人の人生をお花で飾る、祭壇の仕事で一人前になりたいです。

卒業後は故人の人生をお花で飾る、
祭壇の仕事で一人前になりたいです。

すでにフューネラル(生花祭壇)関係への就職が決まり、現在は内定先でアルバイトとして働いています。そこで、故人の親族の方の「綺麗なお花だね」といった声に触れるたびに心が温まります。
私もいずれは大きな祭壇を作って、誰かの人生の最期を綺麗なお花で飾ってあげられるようになりたいですね。


<フラワー装飾を目指す人へ!>
高校時代にもフラワーデザインの授業があったのですが、当時からずっと苦手な技術があります。そういった技術の克服はなかなか難しいので、学べることは今のうちに全力で学んでおきましょう!

技能五輪に選ばれるなんて光栄。

技能五輪に選ばれるなんて光栄。
納得できる作品を作りたいです。
(乾さん)

フラワー装飾技能士の実技試験によって自分の技術が評価され、技能五輪の出場選手に選ばれたことをとても光栄に思います。貴重なチャンスなので、当日の雰囲気を味わいつつ自分が納得できる作品を作りたいですね。

ただ僕はあまり手先が器用じゃないので、ワイヤーを使った作業などがちょっと苦手。ブライダルブーケも、自分が表現したいデザインは細かい作業が多くなるので、本番までにしっかり練習していこうと思っています。

自分がものづくりを楽しめないと良いものも生まれないと思います。

自分がものづくりを楽しめないと
良いものも生まれないと思います。

普段の授業から、作業中は身の回りや作業場の下まで気を配り、散らかさずに制作するよう指導されています。僕はその点で甘いところがあるので、徹底していくつもりです。

自分自身がものづくりを楽しめていないと、きっと良いものは作れないと思います。だから本番では楽しむことを心がけていきたいですね。

<フラワー装飾を目指す人へ!>
高校時代は造園を学んでいましたが、お花の色味の鮮やかさに惹かれてこちらの道に。色を使ったもの作りは楽しいので興味のある方はぜひ挑戦してみてほしいです!

学生のうちに何かに挑戦したい。それが技能五輪参加の理由でした。

学生のうちに何かに挑戦したい。
それが技能五輪参加の理由でした。
(椎野さん)

今まで大会や検定に挑戦したことはありませんでした。ですが、学生のうちに何かに挑戦し実力を養いたいと思い、技能五輪への出場を希望しました。

大会本番では全国から優秀な選手が集まってくるので緊張すると思いますが、少しでも自信を持って力を発揮できるように、今から花束などの苦手課題を重点的に練習していきたいです。
SNSや雑誌などで国内外の方の作品をチェックしたり、展示会などに足を運んだりして、アイデアのヒントを得ることにも努めています。

将来は、自分の作ったお花を見てファンになってもらえるようになりたい。

将来は、自分の作ったお花を見て
ファンになってもらえるようになりたい。

自分が作ったお花で誰かが喜んでくれたり、お金を払って買ってもらったのに感謝されたりすることって、なかなかないことですよね?それがフラワー装飾の魅力だと思っています。来年から念願だった花屋さんに就職しますが、お客様ひとりひとりに合ったお花を作ることで、少しでも私のファンになってもらえる人ができたら嬉しく思います。

<フラワー装飾を目指す人へ!>
作品を作るうえで、自分なりのアイデアや工夫を凝らしていくには、たくさんの引き出しが必要です。SNSなどを駆使して少しでも多くの情報に触れておくことが大事だと思います。

“自分のデザインを思い切り楽しむ”技能五輪はその良い機会だと思います。

“自分のデザインを思い切り楽しむ”
技能五輪はその良い機会だと思います。
(水本先生)

技能五輪全国大会は、フラワー装飾技能士2級試験で成績上位の学生が出場資格を得ることができます。今回、本校から5名も選出されたことは嬉しい限りです。

普段の授業では、自分が作りたい事を表現するよりも、花や緑を扱うプロとしてお客様のご要望に応じたデザインを作れるようになることを重視しています。そのため、技能五輪のようなコンテストは自分らしいデザインを思い切り楽しんでもらう貴重な機会と捉え、参加を推奨しています。

最近では、大会の審査基準を考慮した作品づくりの練習をするために、本校の教員による指導だけではなく、外部講師の方々にもご協力を頂いています。あくまで主役は学生ですので、彼らが主体的に考え、制作する意志を尊重し、それに対して教員たちがサポートするという姿勢を基本としています。

生きた植物を扱うプロとして知識や技術が問われます。

生きた植物を扱うプロとして
知識や技術が問われます。

「フラワー装飾」競技の課題は、「花束」「ブライダルブーケ&ブートニア」「アレンジメント」「サプライズ競技」の4つです。「サプライズ競技」は大会当日に課題が発表されるため、アイデアの引き出しの多さや瞬発的な発想力が問われます。
デザイン性、独創性、構成、色彩の組み合わせといった審査基準を意識しながら、いかに各選手の個性を発揮できるかがポイントになります。

見た目の美しさやインパクトだけでなく、生きた植物を扱う知識や技術、さらに服装や作業態度、片付けに至るまで、職人としての総合的な仕事ぶりが審査の対象となっています。
大会ならではの苦しみもありますが、それも含めてとても貴重な経験ですから、思い切り楽しんで精一杯力を発揮してほしいですね。

東京テクノ・ホルティ園芸専門学校とは

母体となる伊東学園は1952年(昭和27年)創立。現在は、埼玉校・東京校、2つのキャンパスで花と緑のスペシャリストを育成しています。
今回取材した東京校では、小売業界への就職を目指す「フラワーデザインコース」、結婚式やお葬式での装飾を目指す「ブライダルフラワーコース」があり、フラワーデザイン・フラワービジネスを実践的に学ぶことが出来る場となっています。
埼玉校では、これら以外に生産栽培や造園などのコースもあり、園芸全般の指導を行っています。

東京テクノ・ホルティ園芸専門学校とは
学校名 学校法人 伊東学園 東京テクノ・ホルティ園芸専門学校
学校所在地 〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-26-1
連絡先 TEL:03-3292-0954 FAX:03-3295-2349 フリーダイヤル:0120-873567
ホームページ 東京テクノ・ホルティ園芸専門学校のHPへ

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