東京都立蔵前工科高等学校の機械科ロボティクスコースで学ぶ2年生の川端洸太郎さん、武石虎輝(たいが)さん、根本雄大さんの3名に密着するリアルレポートの第2弾。今回は、医療用医薬品、医療機器の研究開発・製造販売等を手掛ける興和株式会社のグループ会社として、ロボットシステムインテグレーション事業を展開する興和オプトロニクス株式会社のインターンシップに参加。製造現場で産業用ロボットの操作を初めて体験するなど、仕事の実際に触れた3日間の様子をお届けするね。
生徒たちの実践的な成長機会として
東京都立蔵前工科高等学校 機械科/三浦 達郎先生
インターンシップは、当校のキャリア教育の一環として行われているもので、生徒たちが企業や事務所等を訪問し、実際の企業の現場で仕事を体験させていただくことで、業務内容や社会人としてのマナーを知るとともに、入社後の働くイメージや働くことの意義について考える貴重な就業体験機会となっています。学校以外の場所で社会に触れ、業務体験を通じて責任の一端を担うことで、人のつながりの大切さ、感謝の気持ちや言葉遣いなどが自然と身につき、体験後の生徒たちには変化・成長がみられます。3日間という限られた期間ですが、生徒の専門性を高め、就業意識を養う重要な機会となっています。
ロボティクス事業の最前線を体感
興和オプトロニクスさんは、80年に亙る歴史を持つ産業用カメラ・レンズの開発製造技術を核とした光学事業を軸に、ロボットシステムインテグレータとして、製造現場の自動化・合理化ソリューションを手掛けるロボティクス事業に加え、脱炭素社会実現に向けた環境配慮型建築・設備(ZEB)や省エネ・創エネ関連ソリューションとして最適なエネルギーマネジメントを提案する環境事業などを展開する企業なんだ。今回、生徒たちが訪れたのは、ロボットシステムインテグレータ(※)として製造現場の自動化や省力化に貢献する部署。業務に使用する「産業用ロボット」に初めて触れ、操作を体験しながら、3日間の日程で仕事の実際を体感するよ。1日目は、事業紹介と工場見学の後、安全教育、ロボットプログラムについて座学と実習を通じて学び、最後は1日を振り返って報告書を作成するんだ。
2日目の“メカ設計講座”では、人間の手の役割を果たす産業用ロボットのアーム先端の動作を「つかむ・運ぶ・加工する」などの動きに合わせて最適化する“ロボットハンド設計”を学ぶよ。部品や材料など、加工する対象物となるワークの形状や重さ、材質などに応じて、パッドで吸着し持ち上げる方式やロボットの指や爪でワークをつかむチャック方式などがあることを学習。午後は、ロボットの動作や現場の環境をパソコン上でバーチャルに再現し、設計・プログラミング・テストを行う “ロボットシミュレーション”を体験するよ。仮想環境でロボットの動作範囲や他の製造設備との干渉、危険な動作や予想外の挙動などをテストできるので、安全性の向上につながるんだ。
※ロボットシステムインテグレータ:ロボットを活用したシステムの導入を支援するエキスパート
ロボットに動作を教える
3日目は、産業用ロボットに作業をさせる動作手順や経路、姿勢などをプログラムし、自律的な動作を教える「ロボットティーチング」をたっぷり学ぶよ。ロボットメンテナンスや工具の扱い方などを教わる“製造実習”の後は、3日間の成果と感想を各々まとめ、みんなに発表する成果発表会。最後に、3日目の報告書を作成して、インターンシップ終了。みんな、印象深い就業体験ができたみたいだよ。
川端 洸太郎さん
現場のレベルを実感
川端さんは、製造現場を見たのは初めて。授業と違って、実際のものづくりの現場は面白いと感じたそうだよ。
「1日目のロボットプログラムは、自分がやりたかったことなので、プログラムを書いて動かすのがとても楽しかったです。授業内容と似ていましたが、実際は違いがあることもわかりました。ロボットの動作スピードが速く、現場のレベルのすごさを感じました。もっとプログラミングを勉強し、しっかり技術を身につけなければいけないと実感しました。覚えることはまだまだたくさんあります。」
武石 虎輝さん
考え抜いたプログラム
武石さんは、1日目に産業用ロボットを製造現場で操作した際、初めて「イネーブルスイッチ(※)」を触ることができて大喜び。機械を安全に操作するための3段階の安全装置で、学校にある教育用のロボットには付いていないものなんだって。
「操作盤もタブレット形式で、大型ロボットが実際に稼働する姿を見て、すごく興奮しました。ロボット操作では、吸着パッドでワークを持ち上げて下す動作がきめ細かく制御できず、ガタンと不安定な動きになってしまいました。プログラミングで座標を決める際は反動も考慮し、ワークを離す位置を正確に決めなければなりません。現場の人たちは細部まで考え抜いたプログラムをしており、すごいなと感じました。」
※イネーブルスイッチ:産業用ロボットなどの予期せぬ動作に対して、反射的な行動で機能停止する3ポジションの安全スイッチ
左:根本 雄大さん
右:指導員
学校とは違う空気感を味わえた
根本さんは、会社で働くということは、どういう考え方で行動し、社会性として何が求められるのか、実感できたそうだよ。
「学校とは異なる空気感の中で、就職の実際を味わうことができました。進路については、まだ決まっていませんが、インターンシップの際に制御系の仕事は多くの知識が必要で、仕事を通じていろいろ経験ができると聞き、挑戦したいことがたくさんある自分には合っている仕事ではないかと感じました。これからじっくり自分の進路と向き合いたいと思います。」
ロボティクス事業の最前線を体感できた3日間。インターンシップは、それぞれの就職感を更新するいい機会になったみたいだね。次回も、お楽しみにね!

| 学校名 | 東京都立蔵前工科高等学校 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都台東区蔵前1-3-57 |
| 連絡先 | 03-3862-4488 |
| ホームページ | 東京都立蔵前工科高等学校のHPへ |

| 会社名 | 興和オプトロニクス株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | (本社)愛知県名古屋市中区錦3丁目6番29号 サウスハウス10階 (営業部 東京) 東京都千代田区九段北4丁目1番7号 九段センタービル2階 |
| 連絡先 | (本社)052-963-3937 (営業部 東京) 03-6265-6632 |
| ホームページ | 興和オプトロニクス株式会社のHPへ |
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