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企業実習やコマ大戦を通じて、 ものづくりの実践的な技能を磨いていく。 catch
#42

工業高校

企業実習やコマ大戦を通じて、 ものづくりの実践的な技能を磨いていく。

東京都立六郷工科高等学校デュアルシステム科
岩﨑 真旺(まお)さん 松野 大虎(だいご)さん

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都立の工業高校には、特徴的な学科を備えた学校が数多くあります。その中でも、授業の一環として実際の企業現場で「働く訓練」を行っている都立六郷工科高等学校の岩﨑 真旺さんと松野 大虎さんに、学校での学びや課題研究のコマ大戦などについて伺いました。

東京都立六郷工科高等学校について

都立六郷工科高等学校は、自由選択科目を豊富に揃え、生徒一人ひとりに応じた進路計画に基づき、全日制・定時制の枠を超えて履修できる単位制工科高校です。日本で初めてデュアルシステム科を設置、企業と連携した企業実習(1年次のインターンシップや2・3年次の長期就業訓練)を組み入れた教育プログラムを導入しています。確かな知識・技術を身につけるため、各学科のカリキュラムに最適の施設・設備を用意するなど、生徒が授業や実習に集中して取り組める環境を整えています。

学校の学びと企業の現場で、技能を磨く岩﨑 真旺さん

学校の学びと企業の現場で、技能を磨く

(岩崎)ものづくりに関連することを学びたいと思い、自分の学力レベルに合っていた都立六郷工科高等学校を選びました。デュアルシステム科では機械加工を学びますが、ここ大田区は町工場が多いので、ものづくり企業で働く実習を通じて、実際の製造現場でいろいろなことを経験します。もともと製図に興味があり、図面をもとにした製品づくりに面白さを感じていたので、企業実習では、機械加工を手掛けている企業を選びました。1年次に、1週間のインターンシップが2回あり、1社目は旋盤、2社目はフライス盤という刃物を回転させて金属を切削する機械を扱ったことで、学校では経験できない技術を高めることができました。いろいろな現場を経験すると、会社って大変だな、と思うこともありますが、現場の実際を知っておくことで仕事のイメージが掴め、社会人になるために、とても大切な機会だと感じました。

旋盤の面白さを実感松野 大虎さん

旋盤の面白さを実感

(松野)中学校の時に技術部に入っていたので、高校でもものづくりに取り組みたいと思いました。1年次に旋盤を学び、最初は難しかったのですが、段々と経験を積むうちに、ものを測定して加工するところに面白さを感じるようになり、機械加工に関する技術をいろいろ習得できました。 印象に残っているのは、2年次で長期就業訓練に行った時のことです。学校の旋盤には目盛りがありましたが、現場の旋盤にはなく、自分の感覚で切らなければならず、現場で経験を積まないと、しっかり対応できないと思いました。企業実習に参加するメリットは、企業の製造現場を経験することで、その職場が自分に合っているか、合っていないかをしっかり確かめることができる点だと思います。

課題研究/コマ大戦とは

デュアルシステム科では、生徒が自ら課題を探し、教員の指導の下、研究に取り組む「課題研究」という科目があり、そのテーマの一つに「コマ大戦」があります。コマ大戦とは、自分で設計し、旋盤などの機械を使って加工・製造した精密コマを持ち寄り、土俵上で1対1の対戦を行う競技です。相手のコマを土俵から弾き出すか、最後まで回り続けることで勝敗を競います。使用するコマの寸法は、全長60mm以内、直径が回転軸に対して20mm以下、材質はステンレスか真鍮と決まっています。各自が工夫を凝らして製作するコマには、さまざまなタイプがあり、低重心でバランス重視のコマ、胴体を軽量化することで回転時間を長くした持久性の高いコマ、一点で回転し続けるコマなど、戦い方に応じて形状や作り方に特徴があります。もともとは全国の中小製造業が自社の誇りを賭けて作成したコマを持ち寄り競い合う「全日本製造業コマ大戦」として実施されていますが、現在では高校生の大会なども開催されています。

工夫しながら、技術を磨く

工夫しながら、技術を磨く

(松野)対戦相手のコマが派手な形状のものが多かったので、どうやったら勝てるのか、いろいろ模索しながら、シンプルで回しやすいコマを作りました。まず図を描いて、とりあえずコマをたくさん作り、一番よくできたものに決めました。対戦の時は緊張してしまい、回した瞬間、場外に出て負けになったので、まずコマを回す技術を磨かなければと思いました。頑張って作っても、場外負けでは元も子もないので、そこは大事だと思います。

工夫しながら、技術を磨く

(岩崎)僕も回すのが苦手で、持ちやすさを意識して軽いコマにしました。相手が大きいと、弾き飛ばされてしまうので、できるだけ接触しないよう、土俵の外周で留まる工夫をしました。軽く薄い作りにし、回転軸の先端を尖らせることで土俵に刺さって回りながら、相手のコマとはぶつからないようにしました。結果的に、尖らせ方が足りず、真ん中に移動して弾かれてしまいました。授業の旋盤の実習では、図面を見ながら、決められた形に作りますが、コマ製作では、実際に戦って、“ここはよくない” “こうしたほうがいい”という工夫を重ねながら進化させていくので、柔軟な作業ができ、旋盤の実践的な使い方に慣れることができたと思います。

将来に向けてデュアルシステム科 村里 光貴先生と

将来に向けて

(松野)将来的に技術をたくさん学んで資格を取りたいと思っています。特に機械系に関連して、旋盤の資格取得を目指しています。
(岩崎)自分にはまだ、加工と向き合う際にひらめきが足りないと感じているので、いろいろなものを見て、こういう部分を真似してみようというように、自分の引き出しを増やして、一風変わったアイデアが浮かぶような発想力を身につけたいと思います。

「第1回東京都高校生コマ大戦」が開催されました!

2022年12月25日、東京都立多摩工業高等学校で「第一回東京都高校生コマ大戦」が開催されました。東京都立工業高校4校から16チームが自慢のコマで出場、日頃の学びの成果を発揮し、大変な盛り上がりを見せました!東京都立六郷工科高等学校の1チームは、第3位と大健闘!

学校名 東京都立六郷工科高等学校
所在地 大田区東六郷2丁目18−2
連絡先 TEL:03-3737-6565
ホームページ 東京都六郷工科高等学校のホームページへ

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